和服と洋服の違いなんて、言われなくてもわかると思うかもしれません。
ですがそれぞれの違いを詳しく見ていくと、普段は気付かなかった面白い発見があるものです。
今回は和服と洋服の違いについて、改めて考えていきましょう。
和服と洋服は「線」が違う
和服と洋服の違いとして最も大きな点は、布地のカットの方法です。
洋服を作る時は、体の曲線に合わせて布を裁断しますよね。
それに対して和服は、ほぼ全ての部分が直線的に裁断されています。
和服は誰でも着れるというメリットがある
洋服は、着る人の体型にぴったり合ったサイズで作られます。
そのため、ウエストのサイズなどが合っていないと着用することができませんよね。
一方で、和服は着る人を選びません。
老若男女それぞれの体格に合わせて調整しながら着ることができます。
多少太っていても痩せていても、1枚の着物で対応できるのは大きなメリットと言えます。
和服を着ると背筋が伸びる?
和服は太い帯を巻くため、着用すると背筋が伸びやすくなるという性質があります。
また、着崩れないように動くとそれだけで所作がきれいになります。
着る人の体型などがそのまま出ることは変わりませんが、厳かな場では和服を着ると、自然と気を引き締めることができるでしょう。
動きやすい和服もある
和服と洋服の違いについて考えた時に、「和服は動きにくい」というイメージが沸く人も多いでしょう。
確かに振袖のような和服は非常に動きにくくできていますが、和服にも動きやすい普段着が存在します。
例えば「甚兵衛」は、現代でも作業着として親しまれていますよね。
女性も、ボトムスとしてモンペなどを着用することによって、農作業のような肉体労働の場でも柔軟に動き回ることができます。
和装だからといって普段使いしにくいということはないんですよ。
まとめ
現代人はどうしても「洋服」のほうをベースに和服と洋服の違いについてを考えてしまうことでしょう。
しかし日本人にとっての民族衣装は「和服」です。
グローバル社会となって久しい今だからこそ、改めて和服の魅力に注目してみると面白いかもしれませんね。